体現
「強さを体現する」などのように使う「体現」という言葉。
「体現」は、音読みで「たいげん」と読みます。
「体現」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「体現」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
体現の意味
「体現」には次の意味があります。
・思想・観念などを具体的な形であらわすこと。身をもって実現すること。
（出典：デジタル大辞泉）
より確実に・わかりやすく伝える為には抽象的ではなく「体現」する事が大切です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この新精神を体現した詩人は、まだ喋り足りないことがあるのだろうか?
（出典：アポリネール／須賀慣訳『若きドンジュアンの冒険』）
・その裾を翻ひるがえして進む姿は、野を駆ける獣けもののような美しさを体現している。
（出典：雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス4 コンフィデンシャル・コール』）
・同盟政府を、自由と平等の政治的理想の体現者と信じていたのである。
（出典：田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 4』）
・彼女はある時期から男を、男の体現するものを恐れなくなっていた。
（出典：森瑤子『彼と彼女』）
・彼女の理想である、痩せた肉体を体現させることだけが目的になった。
（出典：山本弘,友野詳,清松みゆき,西奥隆起『妖魔夜行 幻の巻』）
類語
・表現(ひょうげん)
意味：心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。
（出典：デジタル大辞泉）
・具現(ぐげん)
意味：際に、具体的な形に現すこと。
（出典：デジタル大辞泉）
・表白(ひょうはく)
意味：考えや気持ちなどを、言葉や文章に表して述べること。
（出典：デジタル大辞泉）
・形象(けいしょう)
意味：感覚でとらえたものや心に浮かぶ観念などを具象化すること。
（出典：デジタル大辞泉）
・表出(ひょうしゅつ)
意味：心の中にあるものが外にあらわれでること。
（出典：デジタル大辞泉）
