体たらく
「この体たらく」などのように使う「体たらく」という言葉。
「体たらく」は、音読みで「ていたらく」と読みます。
「体たらく」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「体たらく」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
体たらくの意味
「体たらく」には次の意味があります。
・ありさま。ようす。ざま。現在では、ののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態にいう。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、「なさけないさま」という意味となります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・総務部は古いビデオの映像でやっと確認する体たらくだった。
(出典:高杉良『呪縛 金融腐蝕列島II(上)』)
・今まで四回このゲームをやってるがそのいずれも最初の一回目で脱落という体たらくぶりである。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!9』)
・これはただ神妙に自己を没却した諦の体たらくから生じた結果ではない。
(出典:夏目漱石『坑夫』)
・無所属追加公認を入れてやっと過半数を維持するという体たらくだった。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・そんな体たらくだから、その番組を見ていても何が何やら理解出来るはずもない。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編3 名誉を越えた闘い』)
・揃いも揃って娘二人があの体たらくでは、親や兄は定めて困っているに相違ない。
(出典:岡本綺堂『怪獣』)
・前に云った通り自分の魂は二日酔の体たらくで、どこまでもとろんとしていた。
(出典:夏目漱石『坑夫』)
・そもそも自分の名前も忘れていた体たらくである。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 9-九州撤退戦・下』)