人並み
「人並み外れたパワー」などのように使う「人並み」という言葉。
「人並み」は、訓読みで「ひとなみ」と読みます。
「人並み」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「人並み」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
人並みの意味
「人並み」には次の意味があります。
・一般の人と同様、同程度であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「人並み」の「並み」は、良くも悪くもなく一般的であり平凡であることを意味します。つまり、一般の人と同程度であり、ごく普通と言う意味で、ポジティブに使える言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分はもはや人並みの幸せな暮らしを望むわけにはいかない理由がある。
(出典:松井今朝子『辰巳屋疑獄』)
・ようやく人並みに口をきくようになったかと思うと、もうそれだからな。
(出典:佐々木味津三『右門捕物帖』)
・ただ姫君のために自分も人並みな尊敬の払われる身分がほしいと思った。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・霊を見る能力だけは人並み優れてあるだけに、簡単に想像できるのだろう。
(出典:新田一実『時の迷宮の舞姫 霊感探偵倶楽部』)
・身体が人並み以上に大きな大人の怯えた声を聞くのは初めての経験だった。
(出典:ヒキタクニオ『消し屋A』)
類語
・普通(ふつう)
意味:特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。(出典:デジタル大辞泉)
・一般的(いっぱんてき)
意味:特殊な事物・場合についてでなく、広く認められ行き渡っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・通常(つうじょう)
意味:世間一般に、ごくふつうに見られる状態であること。日常的に用いられる状態であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・標準(ひょうじゅん)
意味:平均的な度合。また、その程度のもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ノーマル
意味:社会や人の有様が正常と認められるさま。普通であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)