交付
「カードを交付する」などのように使う「交付」という言葉。
「交付」は、音読みで「こうふ」と読みます。
「交付」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「交付」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
交付の意味
「交付」には次の意味があります。
・役所や機関などが、一定の手続きをふんだ人に金銭を供与したり書類などを発行したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
引き渡すこと、配布することを意味します。
国や役所関係などから金銭を渡すだけでなく、運転免許証や健康保険証、資格証などを渡すときにも使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの話というのは、七千五百万円の交付金を巧く運用する方法である。
(出典:山崎豊子『華麗なる一族 上』)
・保険料滞納のため、女王様には新しい保険証が交付されなかったのである。
(出典:中村うさぎ『ショッピングの女王』)
・その証拠に、美瀬村では地方交付税はビタ一文ももらっていないもんね。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』)
・しかし、旅券も交付されていた関係上出発を許可しないわけにはいかなかった。
(出典:横溝正史『支那扇の女 他一篇』)
・それは主治医である一般の臨床医が、死亡診断書を交付することができる。
(出典:上野正彦『死体は知っている』)
類語
・官給(かんきゅう)
意味:政府が金品を支給すること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・下付金(かふきん)
意味:下付される金銭。官公署から下級官公署や民間などにさげ渡される金銭。(出典:デジタル大辞泉)
・施与(せよ)
意味:施し与えること。めぐみ与えること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恵賜(けいし)
意味:金品などを目下の者に与えること。また、目上の人からいただくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・供与(きょうよ)
意味:相手が欲する物品・利益などを与えること。(出典:デジタル大辞泉)