亜種
「亜種が見つかった」などのように使う「亜種」という言葉。
「亜種」は、音読みで「あしゅ」と読みます。
「亜種」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「亜種」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
亜種の意味
「亜種」には次の意味があります。
・生物分類学上、種の下の段階の単位。ただし、一般に種とすべきか亜種とすべきかについては、確実な基準はなく、原型から新たな種へと進化していく途中の姿であると理解されることもある。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
すでに種として分類されているものと似ていながらも、微妙に異なる特徴を持ったものを、種の下の階層である亜種として分類します。
地域的に差異がある動物に多く用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・別の地域で、新たな亜種が発見された。
・これはあのウイルスの亜種ではないだろうか。
・かつては亜種とされていたが、独立種に分離された。
・明確な相違が見られないため、亜種とは言えない。
・亜種によって羽根の色が違う。
類語
・変種(へんしゅ)
意味:植物および動物分類学上の階級の一つ。種あるいは亜種の下におかれる。通常少数の顕著な遺伝性質によって識別できる種内の個体群をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・変異(へんい)
意味:同一種あるいは同一の遺伝子型をもつ個体間に生じる形質の違いをいう。(出典:百科事典マイペディア)
・突然変異(とつぜんへんい)
意味:生物体に、親の系統になかった新しい形質が突然生じ、それが遺伝する現象。(出典:デジタル大辞泉)
・個体変異(こたいへんい)
意味:同一種の生物の個体間で、主に環境条件の違いによって起こり、遺伝しない変異。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・環境変異(かんきょうへんい)
意味:生物の置かれた種々の環境条件によって、遺伝子型が同じでもその発現する形質(表現型)に変異を生じたものをいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))