二の句が継げない
「あっけにとられて二の句が継げない」などのように使う「二の句が継げない」という言葉。
「二の句が継げない」は、「にのくがつげない」と読みます。
「二の句が継げない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「二の句が継げない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
二の句が継げないの意味
「二の句が継げない」には次の意味があります。
・次に言う言葉が出てこない。あきれたり驚いたりして、次に言うべき言葉を失う。(出典:デジタル大辞泉)
「二の句」は次に言うべき言葉を意味しています。あきれてしまったり想定外のことで驚いてしまったりして、次に続ける言葉が出てこない状態を言い表した慣用句です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なんて緊張感のない姉弟なんだろうかと、華は呆れて二の句が継げない。
(出典:藤村裕香『ヴァニラな花嫁くん』)
・理亜のにべもない応えには、さすがの宗も二の句が継げないようだった。
(出典:山田正紀『神狩り』)
・お吉が切って捨てるようにいい、東吾は二の句が継げなくなった。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 23 源太郎の初恋』)
・ 何を言うんだ、お前は、と叫んだきり二の句が継げなかった。
(出典:福永武彦『忘却の河』)
・俺は二の句が継げなくなり、口をぱくぱくさせるだけだった。
(出典:松野秋鳴『えむえむっ! 第02巻』)
類語
・啞然とする(あぜんとする)
意味:思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。あっけにとられるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・絶句する(ぜっくする)
意味:途中で、ことばがつまって出なくなること。芝居の台詞(せりふ)や演説・朗読などの際に、途中でつまってことばが出なくなること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・呆然(ぼうぜん)
意味:あっけにとられているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・呆気(あっけ)
意味:(多く「あっけにとられる」の形で)意外な事に出会い、驚きあきれる状態。(出典:デジタル大辞泉)
・黙然(もくぜん)
意味:だまっているさま。口をつぐんでいるさま。もくねん。(出典:精選版 日本国語大辞典)