不言実行
「不言」と「実行」が組み合わせって成り立っている「不言実行」という言葉。
仕事ができると言われる人の多くは「不言実行」をしているのではないでしょうか。
なかなか難しいですが、一歩ずつやれることをやるのが近道かもしれません。
この記事では「不言実行」の意味や使い方について、書籍などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不言実行の意味
「不言実行」には次の意味があります
・あれこれ言わずに、なすべきことを実行すること。(出典: 大辞林 第三版 )
不言実行をわかりやすくいうと「何も言わずに実行すること」「人知れず行動して、結果を出すこと」などの意味になります。
似た言葉に「有言実行」がありますが、「不言実行」は「何も言わずに」というところが異なります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・父はよくさういふ母を不言実行の例に引いて、子供たちへの訓話の材料にした。
(出典:神西清『母たち』)
・不言実行とでも申すのでせうか、大言壮語をつつしんで、実行力がございますね。
(出典:坂口安吾『吹雪物語』)
・あの日、藤野先生が、ひとりごとのようにしておっしゃった「不言実行」の意味がわかったような気がした。
(出典:太宰治『惜別』)
・女体の不言実行の愛とは、何を意味するか。
(出典:太宰治『HUMAN LOST』)
・道子の好きな言葉は「不言実行」である。
(出典:山口瞳『人殺し(下)』)