不行き届き
「監督不行き届き」などのように使う「不行き届き」という言葉。
「不行き届き」は、「ふゆきとどき」と読みます。
「不行き届き」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不行き届き」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不行き届きの意味
「不行き届き」には次の意味があります。
・気のくばり方や注意が足りないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不行き届き」とは、十分に行き届いていないことや不十分なこと、不満足なことを意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・柳がやったこととはいえ、社長としての監督不行き届きという他はない。
(出典:赤川次郎『女社長に乾杯!』)
・周兵衛は息子の罪と自分の不行き届きを恥じ、家族を連れて村を出ていった。
(出典:中村弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』)
・「政事が不行きとどきである」 と、領国を没収されてしまいかねない。
(出典:池波正太郎『剣客商売 18 番外編 黒白 下』)
・これはひとえに自分の健康管理不行き届きであり、弁解の余地もないことだ。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 6 ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』)
・小ぎれいな身なりをした母親は、自分の息子の素行について保護者としての管理不行き届きを認めたものの、少年が先に手を出したということに関しては一切信じようとはしなかった。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
類語
・不束(ふつつか)
意味:気のきかないさま。行きとどかないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・拙い(つたない)
意味:能力が劣っている。(出典:デジタル大辞泉)
・至らぬ(いたらぬ)
意味:配慮が不十分で行き届かない。未熟である。(出典:デジタル大辞泉)
・不十分(ふじゅうぶん)
意味:足りないところのあること。完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・中途半端(ちゅうとはんぱ)
意味:始めた物事が完了しないでいること。態度などが徹底せず、どっちつかずの状態であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)