不眠症
「最近は不眠症ぎみだ」などのように使う「不眠症」という言葉。
「不眠症」は、音読みで「ふみんしょう」と読みます。
「不眠症」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不眠症」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不眠症の意味
「不眠症」には次の意味があります。
・眠れない状態が慢性的に続く睡眠障害の一種。(出典:日本国語大辞典)
不眠症をわかりやすく言うと「眠れない状態が長期間続いている状態」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女は不眠症で、そのために月に二度病院の精神内科に通っているんだ。
(出典:尾崎豊『普通の愛』)
・それは彼が眠れないときの習慣だったようで、彼は不眠症だったのです。
(出典:シムノン/矢野浩三郎訳『モンマルトルのメグレ』)
・そもそも不眠症だって、私がそう思い込んでいるだけかもしれないのだ。
(出典:星新一『あれこれ好奇心』)
・最初、彼はこのところの不眠症での寝不足がここで出てきたのかと思った。
(出典:星新一『なりそこない王子』)
・徳永さんは又吉さんという人を、ただの不眠症だと思ったわけでしょう?
(出典:松岡圭祐『千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮』)
類語
・睡眠障害(すいみんしょうがい)
意味:正常な睡眠がとれない障害。夜間に十分な睡眠がとれない、昼間に急に眠くなる、集中力に欠ける、注意力が落ちるなどいろいろな症状がある。(出典:デジタル大辞泉)
・入眠障害(にゅうみんしょうがい)
意味:入眠することが困難なもの(出典:世界大百科事典 第2版)
・熟眠障害(じゅくみんしょうがい)
意味:睡眠中途に覚醒するもの(出典:世界大百科事典 第2版)
・早朝覚醒(そうちょうかくせい)
意味:朝早く覚醒するもの(出典:世界大百科事典 第2版)
・睡眠覚醒障害(すいみんかくせいしょうがい)
意味:睡眠や覚醒の障害には、不眠症(ふみんしょう)(睡眠が不足するもの)、過眠症(かみんしょう)(睡眠が過剰となるもの)、概日(がいにち)リズム睡眠障害(すいみんしょうがい)(睡眠と覚醒のリズムが乱れるもの)、睡眠時随伴症(すいみんじずいはんしょう)(睡眠中に異常行動をともなうもの)という4つのタイプがあります。(出典:家庭医学館)