不振
「不振に陥る」などのように使う「不振」という言葉。
「不振」は、音読みで「ふしん」と読みます。
「不振」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不振」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不振の意味
「不振」には次の意味があります。
・勢い・成績・業績などがふるわないこと。盛んでないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不振」をわかりやすく言うと、勉強や事業や研究などで思うような成果がだせず伸び悩むこと、という意味です。
英語では「スランプ(slump)」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・バッティングの不振は前年、一九七二年から始まっていた。
(出典:山際淳司『男たちのゲームセット』)
・異常気象による食糧危機だと言われたが、農業不振はそのあとも続いている。
(出典:半村良『ラヴェンダーの丘』)
・粗末ではなかったが、不振の食欲を刺激するような味のものではなかった。
(出典:田中芳樹『タイタニア2-暴風編』)
・つまり、自分の失敗や不振を他人のせいにすることはあっただろうか。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 朝の夢、夜の歌』)
・客は昼前、日足が進むにつれてはいってきたが、むしろ不振であった。
(出典:ホーソン/鈴木武雄訳『七破風の屋敷』)
類語
・沈滞(ちんたい)
意味:活気がなく、進歩・発展の動きがみられないこと。意気が上がらずに停滞していること。(出典:デジタル大辞泉)
・惰眠(だみん)
意味:なまけて眠ること。転じて、何もしないで怠けていること。活気のまるでないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不活化(ふかつか)
意味:本来の働きを失わせる作用。特に、ウイルスなどの感染力や毒性を失わせることについていう。(出典:デジタル大辞泉)
・不調(ふちょう)
意味:事がうまくととのわないこと。まとまらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・スランプ(slump)
意味:身の調子が一時的に不振になっている状態。また、実力が発揮できず、成績などが一時的に落ち込んでいる状態。(出典:デジタル大辞泉)