不完全
「不完全燃焼」などのように使う「不完全」という言葉。
「不完全」は、音読みで「ふかんぜん」と読みます。
「不完全」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不完全」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不完全の意味
「不完全」には次の意味があります。
・欠けたり十分でないところがあったりして、完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不完全」とは、完璧な状態ではないこと、足りない部分があることなどを指す言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・即ち何かそれだけ不完全な至らない低度の知識のことではないのである。
(出典:戸坂潤『科学論』)
・このような不完全な資料で世界のエイズ対策を確立することはできない。
(出典:松本清張『赤い氷河期』)
・もちろんそれは不完全でただ事実の一面観にすぎないものではあったが。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・いかに結論がよくても理由がなければ今日の裁判として不完全なものです。
(出典:末弘厳太郎『小知恵にとらわれた現代の法律学』)
・そうしてそれが音の不完全を助けて理解を容易にするように思われる。
(出典:寺田寅彦『ラジオ雑感』)
類語
・不十分(ふじゅうぶん)
意味:足りないところのあること。完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・中途半端(ちゅうとはんぱ)
意味:始めた物事が完了しないでいること。態度などが徹底せず、どっちつかずの状態であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・生半可(なまはんか)
意味:十分でなく中途半端であること。いいかげんであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不束(ふつつか)
意味:気のきかないさま。行きとどかないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・投げ遣り(なげやり)
意味:物事をいいかげんに行うこと。成り行きまかせにすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)