不問
「この件に関しては、不問とします」などのように使う「不問」という言葉。
「不問」は、音読みで「ふもん」と読みます。
「不問」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不問」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不問の意味
「不問」には次の意味があります。
・ 問いたださないこと。問題にしないで捨ておくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「この件は不問」であれば、「この件は問題として取り上げない」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その群れをお前は再び半減させてくれたわけだが、それは不問にしよう。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 外伝 タバサの冒険3』)
・なにか不都合があっただろうか、と少し緊張したものの結局は不問だった。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料II (電撃文庫)』)
・それが不問に附されているなら其処には現れという言葉しかないという事になる。
(出典:小林秀雄『考えるヒント 3』)
・それは、町の者が過去を不問にしてただ前に向かって進んでいるからなのだ。
(出典:井上真『鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷』)
・その点を不問にしても、彼女は団平ひとりにどうやって毒を与えることができたのか。
(出典:鮎川哲也『朱の絶筆』)
類語
・見逃す(みのがす)
意味:見ていながら、また知りながら対処することなくすます。(出典:デジタル大辞泉)
・大目に見る(おおめにみる)
意味:人の過失や悪いところなどを厳しくとがめず寛大に扱う。(出典:デジタル大辞泉)
・容赦(ようしゃ)
意味:ゆるすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・無条件(むじょうけん)
意味:なんの条件も要しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・黙認(もくにん)
意味:過失などをそのまま見逃すこと。(出典:デジタル大辞泉)