不合理
「不合理なこと」などのように使う「不合理」という言葉。
「不合理」は、音読みで「ふごうり」と読みます。
「不合理」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不合理」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不合理の意味
「不合理」には次の意味があります。
・道理・理屈に合っていないこと。筋の通らないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「不合理」とは、人間が作った制度や考え方、行いなどが、道理・理屈に合わないことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・若い学徒の純真な精神にとっては、不合理なことを強制されるほど苦痛なことはない。(出典:中山義秀『碑・テニヤンの末日』)
・私たちが経験する世界にあまり多く存在する不合理や罪悪のゆえに私は神の存在を信ぜざるを得ない。(出典:三木清『語られざる哲学』)
・親が頭がいいから、子も頭がいいというのも不合理ではない。(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・負けてみなければ分らぬ心理については、勝ってばかりいるものに分らぬという不合理がある。(出典:横光利一『欧洲紀行』)
・人間のみ、ゴーストとなってこの世に留まる。君はそこに不合理を感じないかね?というか、感じたまえ。(出典:平坂読『ホーンテッド! 3』)
類語
・不条理(ふじょうり)
意味:物事のすじみちが立たないこと。道理に合わないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・理不尽(りふじん)
意味:道理をつくさないこと。また、すじみちの通らないこと。道理に合わないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・非合理(ひごうり)
意味:論理に合わないこと。理性によってとらえることができないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・非常識(ひじょうしき)
意味: 当然知っていなければならないことを知らなかったり、当然従うべき社会規範に外れたりしていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・筋違い(すじちがい)
意味: 道理にはずれた言動をするさま。(出典:デジタル大辞泉)