不可
「可もなく不可もなく」などのように使う「不可」という言葉。
「不可」は、音読みで「ふか」と読みます。
「不可」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「不可」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不可の意味
「不可」には次の意味があります。
・いけないこと。よくないこと。可と認めないこと。また、そのさま。（出典：精選版 日本国語大辞典）
漢字の通り「可（＝よい）ではない」という意味です。
成績付けでは「優・良・可・不可」となり、「不可」は最下位で「不合格」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・サックスに関する才能は可もなく不可もなくというところだろう。
（出典：横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル20] 横溝正史 「病院坂の首縊りの家 上」』）
・可もなし不可もなしの出来だが、いままでの作品よりはましだった。
（出典：小林信彦『夢の砦』）
・可にせよ、不可にせよ、返事を欲しいことだろうと、わたしは思った。
（出典：三浦綾子『塩狩峠 道ありき』）
・写真もメールも内容によって削除したり修正したりすることは不可。
（出典：サタミシュウ『ご主人様と呼ばせてください』）
・うろうろと行ったり戻ったりするのは、みっともないので不可です。
（出典：有栖川有栖『朱色の研究』）
類語
・駄目（だめ）
意味：よくない状態にあること。また、用をなさない状態にあること。また、そのさま。（出典：デジタル大辞泉）
・なってない
意味：非常に悪くて問題にならない。（出典：デジタル大辞泉）
・いけない
意味：「悪い」の遠回しな言い方。（出典：デジタル大辞泉）
・処置無し（しょちなし）
意味：どうすることもできないこと。始末におえないこと。また、そのさま。（出典：デジタル大辞泉）
・不合格（ふごうかく）
意味：試験・検査などに合格しないこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
