不一致
「性格の不一致」などのように使う「不一致」という言葉。
「不一致」は、音読みで「ふいっち」と読みます。
「不一致」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「不一致」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不一致の意味
「不一致」には次の意味があります。
・一致しないこと。ぴったりと合わないこと。そろわないこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「不一致」とは、食い違いがあることや、意見や価値観が揃わないことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・意見の不一致が起こるのはひとえに人間の心の中からであるとあります。
（出典：ディック／仁賀克雄訳『人間狩り ―ディック短編集』）
・精神の不一致に苦しめられた多くの家庭を、僕はたくさん知っています。
（出典：ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』）
・逆に言えば味覚の不一致は男女の間に目に見えない溝を作ると言っていい。
（出典：小池真理子『二人で夜どおしおしゃべり』）
・これは、夜が夜である限り、夜が激しい不一致である限り、そうなのである。
（出典：酒井健『バタイユ入門』）
・その条文には、意見不一致の場合には、投票によるべき旨が記されてあった。
（出典：トルストイ／木村浩訳『アンナ・カレーニナ』）
類語
・食い違い（くいちがい）
意味：食い違うこと。また、その点。（出典：デジタル大辞泉）
・ずれ
意味：ずれること。位置や時期、考えなどが、標準・基準からはずれて合わないこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・対立（たいりつ）
意味：反対の立場にある者が互いに譲らないこと。また、同等の地位で二つの事柄が対をなして両極から向かいあっていること。向かいあって立つこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・行違い（ゆきちがい）
意味：意志がうまく通じないで、くい違いを生じること。（出典：デジタル大辞泉）
・相反する（あいはんする）
意味：互いに反対の関係にある。一致しない。対立している。（出典：デジタル大辞泉）
