下心
「下心がある」などのように使う「下心」という言葉。
「下心」は、訓読みで「したごころ」と読みます。
「下心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「下心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
下心の意味
「下心」には次の意味があります。
・心に隠しているたくらみごと。(出典:デジタル大辞泉)
「下心がある」をわかりやすく言うと「表面上はそういう素振りを見せないが、心の奥底では何か企んでいる」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・下心がなかったと言えば嘘になるが、明確な意図があったわけじゃない。
(出典:中野順一『セカンド・サイト』)
・おそらく、経営者のほうには、何かの下心があったのではないかと思う。
(出典:山口瞳『酒呑みの自己弁護』)
・しようという下心で近づいてくる人と、そうでない人とは、わかるのよ。
(出典:駒田信二『一条さゆりの性』)
・副社長が彼女を秘書にする際には、何か、下心でもあったのではないか。
(出典:貴志祐介『硝子のハンマー』)
・妹は小さい頃から、すり寄ってくる人間の下心が見えると駄目なんです。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
類語
・本意(ほんい)
意味:本当の気持ち。本心。真意。(出典:デジタル大辞泉)
・意中(いちゅう)
意味:心の中に思っていること。心の中。(出典:デジタル大辞泉)
・意図(いと)
意味:ある目的をもって、何か事をしよう、実現しようとすること。また、その目的、ねらい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・胸奥(きょうおう)
意味:胸の奥。心の中。(出典:デジタル大辞泉)
・腹積り(はらづもり)
意味:あらかじめ考えておく大体の予定や計画。また、心の用意。心づもり。(出典:デジタル大辞泉)