三度目の正直
「今度が三度目の正直だ」などのように使う「三度目の正直」という言葉。
「三度目の正直」は、「さんどめのしょうじき」と読みます。
「三度目の正直」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「三度目の正直」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
三度目の正直の意味
「三度目の正直」には次の意味があります。
・占いや勝負で、一度や二度は当てにならないが、三度目は確実であるということ。(出典:デジタル大辞泉)
最初や二度目は当てにならず駄目であっても、三度目は本人の実力や運が発揮されて結果が良くなくてもあきらめがつくという意味の言葉です。
転じて、物事は三度目には期待どおりの結果になるということも表します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・外部から破壊されると敵わないので、三度目の正直で二度までが限度である。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生』)
・インド隊は一九六〇年、六二年と挑戦して敗退し、三度目の正直で成功をかち得たのだった。
(出典:植村直己『エベレストを越えて』)
・諺にも『三度目の正直』と言いますが、今度こそわたくしは去ります。
(出典:呉承恩/檀一雄訳『西遊記(下)』)
・高天が原では三度目の正直をねらって、タケミカズチの神を送って交渉に当らせる。
(出典:益田勝実『火山列島の思想』)
・そして今期、三度目の正直で、阿部五段に勝ち、晴れの挑戦者になった。
(出典:河口俊彦『人生の棋譜 この一局』)
・娘は三度目の正直でスタンリー・ハリントンとの式の日取りを決めたが、イギリスやロンドンにはひどい記憶があるからいやだとばかり、彼とともに幸せを求めて、彼の弟のやっている南カリフォルニアの牧場に行ってしまった。
(出典:クロフツ/長谷川修二訳『フレンチ警部最大の事件』)
・三度目の正直、と康子と紗織は、祈るような気持ちで視線を交わしあった。
(出典:篠田節子『女たちのジハード』)
・三度目の正直でやってみると、十歩と歩かないうちに、足下で道は曲がり、あっというまにいま出た部屋へと逆戻りした。
(出典:C・L・ムーア『N・W・スミス&ジレル・シリーズ(全4巻) 2 異次元の女王』)