万代
「万代に伝えたい話」などのように使う「万代」という言葉。
「万代」は、音読みで「ばんだい」と読みます。
「万代」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「万代」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
万代の意味
「万代」には次の意味があります。
・よろずよ。永遠。万世。まんだい。(出典:デジタル大辞泉)
「万代」をわかりやすくいうと、長く長く終わりなく続くという意味になります。果てしなく続いていく「時間や世」のことです。「まんだい」と読むこともあります。
苗字にも使われており、その場合は「まんしろ」や「よろづよ」など他にも読み方が増えます。たくさんの読み方がある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・松は千歳を契るもの、竹は万代を契るものといわれています。
(出典:牧野富太郎『植物記』)
・父が父たらず、兄が兄たらずとすれば、人は一代、家は万代の考えをもたぬわけにいかぬのであります。
(出典:海音寺潮五郎『天と地と(三)』)
・お二方様とも、万代お栄えなされまし。
(出典:泉鏡花『山吹』)
・まことに国家の柱石たるべく、名は万代までもつたわりましょう。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(六)』)
・これでこそお家は万代じゃ。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』)
類語
・未来永劫(みらいえいごう)
意味:これから先、無限に長い年月にわたること。(出典:デジタル大辞泉)
・永久(えいきゅう)
意味:いつまでも限りなく続くこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・久遠(くおん)
意味:ある事柄がいつまでも続くこと。永遠。(出典:デジタル大辞泉)
・万世(ばんせい)
意味:限りなく何代も続く永い世。万代。永遠。よろずよ。(出典:デジタル大辞泉)
・永劫(えいごう)
意味:非常に長い年月。未来にわたる長い時間。(出典:精選版 日本国語大辞典)