一言居士
「一言居士の評論家」などのように使う「一言居士」という言葉。
「一言居士」は、音読みで「いちげんこじ」と読みます。
「一言居士」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一言居士」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一言居士の意味
「一言居士」には次の意味があります。
・ 何事にも、自分の意見を一つ言わないと、気のすまない人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一言居士」を分かりやすくいうと、何かにつけてひとこと言ってくる人のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・へそまがり、一言居士といっていいが、世には彼を侠勇の将と呼ぶ者もあった。
(出典:山田風太郎『室町少年倶楽部』)
・述べるのは多くの場合一言居士か、屁理窟屋に決っている。
(出典:中野好夫/安野光雅編『悪人礼賛 ―中野好夫エッセイ集』)
・一言居士のように「真理」だけを説いていればよいのかどうかは疑問です。
(出典:茂木健一郎『「脳」整理法』)
・あまりにも高みの見物、単なる小うるさい一言居士、なのである。
(出典:糸井重里『糸井重里の萬流コピー塾』)
・孔融は一言居士であった。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 6 (六)』)
類語
・煩型(うるさがた)
意味:何にでも口を出し、文句を言いたがる性質。(出典:デジタル大辞泉)
・論客(ろんきゃく)
意味:何事に関してもひとかどの意見をもち、それを堂々と述べたてる人(出典:デジタル大辞泉)
・喧屋(やかましや)
意味:小言や理屈をよく言う人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弁士(べんし)
意味:演説や講演などをする人。(出典:デジタル大辞泉)
・御喋り(おしゃべり)
意味:口数の多いこと。(出典:デジタル大辞泉)