一衣帯水
「一衣帯水の地」などのように使う「一衣帯水 」という言葉。
「一衣帯水 」は、音読みで「いちいたいすい」と読みます。
「一衣帯水 」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一衣帯水 」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一衣帯水 の意味
「一衣帯水 」には次の意味があります。
・ひとすじの帯のような、幅の狭い川や海。また、それを隔てて隣り合っていること。
(出典:デジタル大辞泉)
「衣帯」は「帯」のことであり、「水」は「川や海」を意味し、帯のように細長い河川や海峡を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一衣帯水の大坂城を睥睨していた。(出典:吉川英治『宮本武蔵』)
・日本は一衣帯水を隔つる隣国である
(出典:大隈重信『三たび東方の平和を論ず』)
・彼方の兵力をもってしては一衣帯水の危険とも思われた。(出典:本庄陸男『石狩川』)
類語
・一葦の水(いちいのみず)
意味:幅の狭い水の流れ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・湾(わん)
意味:海が陸地に大きく入り込んでいる海面。(出典:デジタル大辞泉)
・入江(いりえ)
意味:海や湖が陸地に入り込んだ所。入り海。(出典:デジタル大辞泉)
・海峡(かいきょう)
意味:陸と陸との間にはさまれて、幅が狭くなっている海。海門。水道。瀬戸。(出典:精選版 日本国語大辞典)