一石を投じる
「会議で一石を投じる」などのように使う「 一石を投じる 」という言葉。
「 一石を投じる 」は、音読みで「いっせきをとうじる」と読みます。
「 一石を投じる 」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「 一石を投じる 」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
一石を投じる の意味
「 一石を投じる 」には次の意味があります。
・反響を呼ぶような問題を投げかける。(出典:日本国語大辞典)
「一石を投じる」をわかりやすく言うと「世間や周囲の反響を呼ぶようなことをする」という意味になります。
「一石を投じる」は、石を水に投げると波紋が生じることに喩えた表現です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その姿勢は「待ちの政治」とも言われ、一石を投じて世間の反応をじっくりと見極める。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・藩王は、一石を投じて二鳥を墜おとすべく望んでおられる。
(出典:田中芳樹『タイタニア1-疾風篇』)
・極論すれば戦闘に勝ちつづけたというにとどまり、宇宙の歴史に変革の一石を投じたわけでは、まったくなかった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 4』)
類語
・物議を醸す(ぶつぎをかもす)
意味:世間の論議を引き起こす。(出典:デジタル大辞泉)
・波紋(はもん)
意味:次々と周囲に動揺を伝えていくような影響。(出典:デジタル大辞泉)
・議論(ぎろん)
意味:ある事柄を問題として、論ずること。(出典:日本国語大辞典)
・提起(ていき)
意味:訴訟や問題などを提出すること。(出典:日本国語大辞典)
・反論(はんろん)
意味:相手の議論に対して言いかえすこと。また、その議論。(出典:日本国語大辞典)