一目瞭然
「一目瞭然だった」などのように使う「一目瞭然」という言葉。
「一目瞭然」は、音読みで「いちもくりょうぜん」と読みます。
「一目瞭然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一目瞭然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一目瞭然の意味
「一目瞭然」には次の意味があります。
・ものごとの有様が、一目見ただけではっきりとわかるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
物事を判断する場合に、誰でも一目見ただけですぐに判断できるときに用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・身分の高い人物であることは、周囲の人々の反応を見れば、一目瞭然だった。(出典:安田均,下村家惠子『ソード・ワールド・ノベル 死せる神の島(下)』)
・地図を見れば一目瞭然だが、半島に沿って走るのでかなりの距離がある。(出典:谷川一巳『世界の「空港」物語』)
・こんな大がかりな工事をしていれば、いやでも目につくし、なんのためか目的は一目瞭然である。(出典:井上祐美子『五王戦国志5 凶星篇』)
・他人が見たら一目瞭然のそっくり顔でも、自分ではなかなかそれに気づかないもんじゃ。(出典:鳥飼否宇『中空』)
・ギラー裁判の時、出された証拠のレコードと比較しても、これらがいかに非政治的な他愛ないものであったかは一目瞭然だ。(出典:ドウス昌代『東京ローズ』)
類語
・歴然(れきぜん)
意味:まぎれもなくはっきりしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・章章(しょうしょう)
意味:あきらかなさま。明白なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・画然(かくぜん)
意味:区別がはっきりとしているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明明白白(めいめいはくはく)
意味:非常にはっきりしていて、少しも疑わしい点がない様子。事柄がきわめて明確である様子。(出典:四字熟語を知る辞典)
・旗幟鮮明(きしせんめい)
:旗色のあざやかなこと。また、立場や主張が明確であること。(出典:四字熟語を知る辞典)