一日千秋
「一日千秋の思い」などのように使う「一日千秋」という言葉。
「一日千秋」は、音読みで「いちじつせんしゅう」と読みます。
「一日千秋」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一日千秋」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一日千秋の意味
「一日千秋」には次の意味があります。
・ 一日が非常に長く感じられること。待ちこがれる気持ちが著しく強いこと。(出典:デジタル大辞泉)
「千秋」は「千年」を意味します。
「一日」が「千年」のように長く感じられることを「一日千秋」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんな状態にある時は、援軍がくるのを一日千秋の思いで待ちつづける。
(出典:MASKMAN『ボヘミアンガラス・ストリート』)
・おたがいに恋いこがれ、この夜を一日千秋の思いで待っていたふたりなのだ。
(出典:山田風太郎『柳生忍法帖(上)』)
・その日からというものは一日千秋の想いで待っていた。
(出典:大塚公子『57人の死刑囚』)
・一日千秋の思いとは、こういうときの思いではないかとも思った。
(出典:相沢忠洋『「岩宿」の発見 幻の旧石器をもとめて』)
・多くの残された女房たちは、援軍の訪れをまだ一日千秋の思いで待ち続けていた。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実』)
類語
・首を長くする(くびをながくする)
意味:期待して待ち焦がれる。(出典:デジタル大辞泉)
・倚門の望(いもんのぼう)
意味:外出した子の帰りを待ちわびる母の愛情。(出典:デジタル大辞泉)
・三秋の思い(さんしゅうのおもい)
意味:1日会わないと3年間も会わないでいるような思いがすること。(出典:デジタル大辞泉)
・待てど暮らせど(まてどくらせど)
意味:いくら長く待っても期待している事が実現しないさまを表す。(出典:デジタル大辞泉)
・待望(たいぼう)
意味:待ちこがれること。(出典:デジタル大辞泉)