一揆
「一揆を起こす」などのように使う「一揆」という言葉。
「一揆」は、音読みで「いっき」と読みます。
「一揆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一揆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一揆の意味
「一揆」には次の意味があります。
・中世の武士や百姓,および近世の百姓などが問題解決のため結成した集団およびその闘争形態をいう。(出典:百科事典マイペディア)
日本の歴史上の一揆では、「国一揆」や「一向一揆」が代表であり、徒党を組んで騒乱を起こすことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この一揆には単に経済要求からだけでなく、人権主張的なものも相当ある。
(出典:海音寺潮五郎『さむらいの本懐』)
・ところでその大名の権力も、家臣の一揆の前には同じように無力である。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』)
・以上が一揆の発端であるが、之をきつかけにして諸村に暴徒が蜂起した。
(出典:坂口安吾『島原一揆異聞』)
・すでに一揆勢が結束を解いた以上、何が出来るものかと計算したのである。
(出典:海音寺潮五郎『新太閤記(四)』)
・下手をやって一揆にしては、御旗本の知行所だけに自分らの首が危ない。
(出典:子母沢寛『父子鷹 下巻』)
類語
・決起(けっき)
意味:ある目的のために、決意を固めて行動を起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・暴動(ぼうどう)
意味:乱暴な行為。大勢でひき起こす騒動。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一致団結(いっちだんけつ)
意味:多くの人が一つの目的のためにまとまること。(出典:デジタル大辞泉)
・動乱(どうらん)
意味:世の中が動揺し、乱れること。また、その乱れ。(出典:デジタル大辞泉)
・戦乱(せんらん)
意味:戦争によって起こる世の中の乱れ。(出典:精選版 日本国語大辞典)