一所懸命
「一所懸命に仕事に打ち込む」などのように使う「一所懸命」という言葉。
「一所懸命」は、音読みで「いっしょけんめい」と読みます。
「一所懸命」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一所懸命」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一所懸命の意味
「一所懸命」には次の意味があります。
・命がけで物事をすること。また、そのさま。必死。一生懸命(いっしょうけんめい)。(出典:デジタル大辞泉)
「一所懸命」を分かりやすく言うと、「命を懸けるほどのひたむきさで物事に当たること」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・下を向いて陰気にしているのは嫌いだから一所懸命明るくしているのよ。
(出典:吉行理恵『小さな貴婦人』)
・一所懸命に働きながら、この人は疲れきっていたのだろうと想像できた。
(出典:三浦綾子『氷点』)
・男たちは娘に声をたてさせまいと一所懸命に口をふさぎにかかっている。
(出典:ユゴー/辻昶,松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(上)』)
・全くわからないと言っても、いやいいんだと、一所懸命聞かせてくれた。
(出典:阿川尚之『アメリカが嫌いですか』)
・社員の方が一所懸命に頑張って良い製品を出したのですから当然です。
(出典:井上ひさし『コメの話』)
類語
・一生懸命(いっしょうけんめい)
意味:命がけで事にあたること。一心に骨折ること。いちずな気持になること。必死。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・決死(けっし)
意味:死を決意すること。死を覚悟すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・根限り(こんかぎり)
意味:力を出し尽くすまで物事をするさま。根気の続くかぎり。(出典:デジタル大辞泉)
・必死(ひっし)
意味:死ぬ覚悟で全力を尽くすこと。また、そのさま。死にものぐるい。(出典:デジタル大辞泉)
・死に物狂い(しにものぐるい)
意味:死ぬことも恐れないでがんばること。(出典:デジタル大辞泉)