一悶着
「一悶着起きる」などのように使う「一悶着」という言葉。
「一悶着」は、「ひともんちゃく」と読みます。
「一悶着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一悶着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一悶着の意味
「一悶着」には次の意味があります。
・ ちょっとした騒ぎやもめごと。また、それらを引き起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
大きな騒動には至らないものの、ちょっとしたもめごとが起きたときに使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・きみは情のはげしい人だから、ぼくは一悶着あるものと思っていたんだ。
(出典:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(下)』)
・かれはこのように市の中を立ち回り、あちこちで一悶着を起こしていった。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語2 蛇神の女王』)
・このまま俺がその後ろについて部屋に入ると、何か一悶着起きてしまいそうな気がする。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-21 胡蝶の夢』)
・どんな方法でやるにせよ、いずれ一悶着はまぬがれないところだ。
(出典:セイヤーズ/河野一郎訳『疑惑・アリババの呪文』)
・今朝も兄弟喧嘩になりかかった一悶着の末、劉備の意見に折れて出馬してきた。
(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』)
類語
・いざこざ
意味:もめごと。(出典:デジタル大辞泉)
・ごたごた
意味:争い。もめごと。(出典:デジタル大辞泉)
・揉め事(もめごと)
意味:争いごと。(出典:デジタル大辞泉)
・諍い(いさかい)
意味:言い争い。(出典:デジタル大辞泉)
・小競り合い(こぜりあい)
意味:小さなもめごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)