一心不乱
「一心不乱に取り組む」などのように使う「一心不乱」という言葉。
「いっしんふらん」と読みます。
「一心不乱」は日常でも良く使われる言葉ですが、改めて意味を説明しようとすると難しいかもしれません。
この記事では「一心不乱」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一心不乱の意味
「一心不乱」には次の意味があります。
・ほかの事に注意をそらさず、一つの事に心を集中させているさま。(出典:大辞林)
「一心不乱」をわかりやすく言うと「他にはわき目も振らず、ひとつのことに没頭する」というような意味になります。
一つの物事に集中して打ち込んでいる人や、他の物事を気にせずに一つのことに向かっている人に対して使う言葉になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・わたしはかつて、これほど一心不乱に精神を投入させたことはないと思う。
(出典:バローズ『火星シリーズ08 火星の透明人間』)
・一心不乱にいばらのことを考えていて、耳に入らなかったようだった。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第06巻 取り換えられたプリンセス』)
・テーブルに広げられているのは島の大きな地図で、かれはそれを一心不乱に見つめていた。
(出典:エディングス『マロリオン物語02 熊神教徒の逆襲』)
・こんどは一通か二通だけ、手紙を残しておいてくれと、一心不乱で頼むのです。
(出典:エミリー・ブロンテ/田中西二郎訳『嵐が丘』)
・ところが嫌いなものは寄ってくるもので、私の川柳は一心不乱だと普通の人は言いつづける。
(出典:時実新子『言葉をください 新子の川柳エッセイ』)