ラプソディ
「ボヘミアン・ラプソディ」などのように使う「ラプソディ」という言葉。
英語では「rhapsody」と表記します。
「ラプソディ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ラプソディ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ラプソディの意味
「ラプソディ」には次の意味があります。
・一九世紀にヨーロッパで数多く作曲された自由で幻想的な楽曲。叙事的・民族的な性格のものが多い。狂詩曲。(出典:大辞林 第三版)
ボヘミアン・ラプソディが有名ですが、これはイギリスのロックバンドであるクイーンが作成した曲名です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もう一度、ブラアムスのアルト・ラプソディを聴きたいのも我慢しなけれはばならないほど疲れてゐるが、それすら生の充足からくる疲れのやうに心愉しいものがある。
(出典:堀辰雄『ゲエテの「冬のハルツに旅す」』)
・暮れの二十八日に貰った千円以上の金に、私は馬鹿のようになってしまって、イの一番に銀座の山野でハンガリアン・ラプソディのディスクを買った。
(出典:林芙美子『落合町山川記』)
・美奈子の検索に成功したご褒美の曲の選択肢の中に、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」があった。
(出典:藤ダリオ『出口なし』)
・この年の文化祭は、三年生の有志による即製の小規模オーケストラが『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏して、記念碑的な大失敗をしたことと、伊藤慧の天才が広く学園内に認められたことで記憶される。
(出典:藤谷治『船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏』)
・次に思い出したのは「ラプソディ・イン・ブルー」のガーシュインの仕事場である。
(出典:向田邦子『父の詫び状』)
類語
・狂詩曲(きょうしきょく)
意味:自由な形式により、民族的または叙事的内容を表現した器楽曲。ラプソディー。(出典:デジタル大辞泉)