モード
「モード変更」などのように使う「モード」という言葉。
英語では「mode」と表記します。
「モード」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「モード」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
モードの意味
「モード」には次の二つの意味があります。
1 方法。様式。形式。
2 シーズンに先がけて作られたファッション。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
モードの意味①「方法。様式。形式。」
「モード」の一つ目の意味は「方法。様式。形式。」です。
電化製品などの動作を変えるために切り替える「モード」だけではなく、人の心の移ろいを切り取るために比喩的に「モード」という言葉が使わることもあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そういえば、夏に一度つばささんも恋する乙女モードになってましたわ。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 00』)
・店長の背後を観察していたときのモードから切り替っていないのだろうか。
(出典:梶尾真治『精霊探偵』)
・モード選択のスイッチなんかたいていの人間にはついていない。
(出典:谷川流『7 涼宮ハルヒの陰謀』)
・というより、モードを切り換えて通信内容を暗号化しはじめたのだろう。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』)
類語
・スタイル
意味:建築・美術・音楽などの様式。型。(出典:デジタル大辞泉)
・器(うつわ)
意味:物を入れるもの。入れ物。容器。(出典:デジタル大辞泉)
・様相(ようそう)
意味:ありさま。すがた。(出典:デジタル大辞泉)
・装い(よそおい)
意味:目にしたようす。おもむき。風情。(出典:デジタル大辞泉)
モードの意味②「シーズンに先がけて作られたファッション。」
「モード」の二つ目の意味は「シーズンに先がけて作られたファッション。」です。
フランス語で「流行」を意味する言葉です。
また、パリコレなどのファッションブランドの新作発表会で披露されたトレンドも指します。
「モード」が「流行」を生み出します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これもモードとしていずれ消費されてしまうのかどうかは知らない。
(出典:鷲田清一『てつがくを着て、まちを歩こう ―ファッション考現学』)
・欲が出て、自分には手の届かないモードがあるとは考えなくなっていた。
(出典:半村良『闇の中の系図』)
・このモード雑誌は家から持ってきておいたものだった。
(出典:フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』)
・モードのいいところも取り入れ、ブランドも昔みたいに拒否反応を起こしたりしない。
(出典:林真理子『美女入門 PART2』)
類語
・潮流(ちょうりゅう)
意味:時勢の動き。時代の傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・ブーム
意味:ある物が一時的に盛んになること。急に熱狂的な人気の対象となること。
(出典:デジタル大辞泉)
・モダン
意味:現代的であること。今風でしゃれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・当世風(とうせいふう)
意味:その時代に流行の風俗・風習や考え方であること。また、そのさま。今風。
(出典:デジタル大辞泉)