メルクマール
「目標達成のためのメルクマールとする」などのように使う「メルクマール」という言葉。
ドイツ語では「Merkmal」と表記します。
「メルクマール」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「メルクマール」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
メルクマールの意味
「メルクマール」には次の意味があります。
・目印。標識。（出典：精選版 日本国語大辞典）
主として何かを判断する際の基準や、目標達成に至るプロセスにおける中間的な目標や指標のことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただ問題はその評価のメルクマールが何であるかにある。
（出典：中井正一『スポーツの美的要素』）
・考えるということが、人間のメルクマールであるならば、私たちはみな、考えることともっと仲良くならなければいけない。
（出典：茂木健一郎『思考の補助線』）
・貧乏揺すりが暴走の始まるメルクマールのようだ。ヤツのギア・チェンジについていけない。
（出典：海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』）
・幸福な生のメルクマールは「自然学的なものでありえず、形而上学的なもの、超越的なものでしかありえない」とされている。
（出典：細川亮一『ハイデガー入門』）
・それでも、アブサンの消費は衰えず、「酒力」の、いいかえれば「男力」のメルクマールとしてとどまったのだから、男というのは、まったくもって、どうしようもない生き物というほかはない。
（出典：鹿島茂『セーラー服とエッフェル塔』）
類語
・指標（しひょう）
意味：物事を指し示すめじるしとなるもの。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・標識（ひょうしき）
意味：目印。目印として設けられたもの。（出典：デジタル大辞泉）
・基準（きじゅん）
意味：物事の基礎となるよりどころ。また、満たさねばならない一定の要件。（出典：デジタル大辞泉）
・一里塚（いちりづか）
意味：大きな目標や遠大な仕事などを達成していく途中の通過点、目印となるもの。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・バロメーター
意味：水準や状態を知る目印になるもの。指標。（出典： 精選版 日本国語大辞典 ）
