マンネリ
「マンネリになる」などのように使う「マンネリ」という言葉。
「マンネリ」は「マンネリズム(mannerism)」の略語です。
「マンネリ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「マンネリ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
マンネリの意味
「マンネリ」には次の意味があります。
・手法が型にはまり、独創性や新鮮味がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
元々、芸術の分野で使われていた言葉ですが、一般的に「飽きる」や「退屈する」という意味で使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「なんとなくマンネリね」 心に思ったことをそのまま言った。
(出典:森瑤子『ママの恋人』)
・確かに転勤には、生活をマンネリから救うものがある。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
・それでも敢えて書いたのは、シリーズ物はどうしてもマンネリに陥りやすいので、時々、思い切った変化が必要だと考えるからだ。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さらば深川』)
・わたしは、そのような常套的な描写はマンネリであって読者の感興をうすめるものと信じております。
(出典:松本清張『黒の回廊』)
・むしろ個性なきものは平凡であり平凡なるものこそ、マンネリの第一歩である。
(出典:井崎博之『エノケンと呼ばれた男』)
類語
・慣例(かんれい)
意味:繰り返し行われて習慣のようになった事柄。しきたり。ならわし。(出典:デジタル大辞泉)
・習慣(しゅうかん)
意味:長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。(出典:デジタル大辞泉)
・陳腐(ちんぷ)
意味:古くさいこと。ありふれていて、つまらないこと。また、そのさま。陳套(ちんとう)。(出典:デジタル大辞泉)
・常套(じょうとう)
意味:きまりきった、または、ありふれたやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・ワンパターン
意味:同じことの繰り返しで代わりばえのしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)