マトリョーシカ
「マトリョーシカのような入れ物」などのように使う「マトリョーシカ」という言葉。
ロシア語では「matryoshka」と表記します。
「マトリョーシカ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「マトリョーシカ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
マトリョーシカの意味
「マトリョーシカ」には次の意味があります。
・ロシアの郷土玩具。木製の人形で、胴体が上下に分割できるようになっている。中に同じように分割できる人形が複数入れ子式に入っている。女性の絵が描かれているものが一般的。マトリョーシカ人形。(出典:デジタル大辞泉)
ロシアの有名な木工民芸品です。ロシア庶民の娘をかたどっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・マトリョーシカを開けていって三つ目くらいに入っていそうな小柄な人だ。
(出典:姫野カオルコ『昭和の犬』)
・ロシアの伝統的な民芸品である少女の姿をしたコケシ、マトリョーシカを御存知ですか。
(出典:原田宗典『旅の短篇集 春夏』)
・その携帯電話には、良樹がモスクワからかけた電話のメッセージや、マトリョーシカを買ったというメールが、確認されることなく残っていた。
(出典:雀野日名子『トンコ』)
・さらにマトリョーシカやタマネギのように、『魔神』はその存在を無限に重ねている。
(出典:鎌池和馬『新約 とある魔術の禁書目録 第12巻』)
・マトリョーシカのように一回りずつ小さくなっていくのをどこかで恐れながら、それでも、もしかしたら小さくて上等なダイヤモンドかもしれないと励ましながら、丁寧に開封していく。
(出典:池上永一『レキオス』)
類語
・入れ子(いれこ)
意味:同形で大きさの異なる器物を順に組み入れるように作ったもの。重箱や杯など。(出典:デジタル大辞泉)
・挽き入れ(ひきいれ)
意味:轆轤で木を挽いて、いくつもの入れ子に作った細工物。合子・皿などの類。ひきれ。(出典:デジタル大辞泉)
・ブラッツ
意味:アメリカ、MGA社が2001年に発売した着せ替え人形。(出典:)
・フランス人形(フランスにんぎょう)
意味:フランス風の姿をした人形。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・こけし
意味:ろくろでひいた木製の人形。手足がなく、円筒状の胴に球形の頭をつけ、顔と胴模様を描いたもの。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))