プリズム
「プリズムの双眼鏡」などのように使う「プリズム」という言葉。
英語表記では「prism」と表します。
「プリズム」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「プリズム」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
プリズムの意味
「プリズム」には次の意味があります。
・なめらかにみがいた平面を二つ以上もつ透明体。分光器に用いるプリズムは多くは三角柱体で,可視光線にはガラス,紫外線や赤外線には水晶や岩塩でつくる。ほかに光線の方向を変える全反射プリズム,ペンタプリズム,偏光をつくるニコルプリズムなどがある。(出典:百科事典マイペディア)
光を屈折させて、分解したりまた合わせたりする物自体をプリズムというが、プリズムによって現れる美しい虹色を指すこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・午後の斜光の中に山は光を受けたプリズムのように輝いている。
(出典:森村誠一 『棟居刑事 悪の山』)
・どんな光でもプリズムで分解するとこれと同じ色を現わす。
(出典:ドイル /永井淳訳『毒ガス帯』)
・海はとても暗く、差し込む光が水の中にプリズムを作っていた。
(出典:ヘミングウェイ・アーネスト・ミラー 『老人と海』)
・プリズムを欲しいと云つてゐたから一つとつておいたぜ。
(出典:牧野信一 『雑談抄』)
・緑のプリズムが太陽を色の帯に分けた。
(出典:山田詠美 『姫君』)
・アーク灯は逆に、プリズムを通すと赤から紫までの範囲に広がった光を見せる。
(出典:片山泰久 『量子力学の世界』)
・笹の間から漏れる光がプリズムを通ったように輝いて、水面も砂も斑になった。
(出典:帚木蓬生 『受精』)
・また遠くの鏡やプリズムを廻転するには、物干竿を使っていた。
(出典:中谷宇吉郎 『英国日食班の印象』)