フル
「フル回転」などのように使う「フル」という言葉。
英語では「full」と表記します。
「フル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「フル」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
フルの意味
「フル」には次の二つの意味があります。
1 限度いっぱいであるさま。十分であるさま。
2 全部にわたるさま。全部そろっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
フルの意味①「限度いっぱいであるさま。十分であるさま。」
「フル」の一つ目の意味は「限度いっぱいであるさま。十分であるさま。」です。
「フル回転」や「フルパワー」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・インターネットをフルに活用し、情報を交換し合っていた。
(出典:山本弘『審判の日』)
・能力をフルに使うことを余儀なくされて、そろそろ一時間。
(出典:野尻抱介『クレギオン 1 ヴェイスの盲点』)
・すでにフルパワーに達していた左エンジンが爆発した。
(出典:伏見健二,高井信,山本弘『妖魔夜行 魔獣めざめる』)
・フル操業で兵器の生産を開始していた。
(出典:九条公人『戦艦「久遠」の生涯』)
・血液を首から上へ送り込むため心臓がフル回転していた。
(出典:乙一『ZOO』)
フルの意味②「全部にわたるさま。全部そろっているさま。」
「フル」の二つ目の意味は「全部にわたるさま。全部そろっているさま。」です。
「フル出場」や「フルヌード」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・僕は彼女のフルヌードを見るのはこれが初めてなのだった!
(出典:西尾維新『物語シリーズ 4 偽物語(上)』)
・本来ならピアノではなく、フルオーケストラで演奏される部分だった。
(出典:篠田節子『ハルモニア』)
・御曹司のシステムをフルコピーしろ!
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 3 九校戦編 <上>』)
・フル装備の鎧姿だった。
(出典:吉野匠『レイン5 武闘会、開幕』)
・注文しておいてくれたらしいフル・コースの食事とワインが出始めた。
(出典:深田祐介『暗闇商人(上)』)