フォッサマグナ
「東西を分けるフォッサマグナ」などのように使う「フォッサマグナ」という言葉。
「フォッサマグナ」は、ラテン語で「Fossa Magna」と書きます。
「フォッサマグナ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「フォッサマグナ」の意味や使い方や類語について、用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
フォッサマグナの意味
「フォッサマグナ」には次の意味があります。
・大地溝帯。特に、地質学上、日本列島を西南日本と東北日本に分け、本州の中部を横断する大きな割れ目。その西縁は糸魚川━静岡構造線であるが、東縁は不分明。(出典:精選版 日本国語大辞典)
1875年(明治8)に日本政府によって招かれたドイツの地質学者E・ナウマンが命名しました。
主として古・中生代および新生代古第三紀の地層の構造を大きく切って形成され、そこには新第三紀以降の地層が厚く堆積(たいせき)しています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただし現在でも、フォッサマグナを両地域の境界とすることも多い。
・その後フォッサマグナ説が大方支持されるようになっていった。
・関東地方はフォッサマグナの中にある地域で、地質構造が複雑である。
・山の大部分は火山体ではなくフォッサマグナ由来の第三紀層である。
・これらの分布は、フォッサマグナ西縁地帯が境となっているが、この地域には中間型も見られる。
類語
・大地溝帯(だいちこうたい)
意味:大陸地殻が伸張テクトニクスによって引き裂かれ、正断層の発達や激しい火成活動に伴って地殻が薄くなり、ついには沈降して地形的に溝状に凹んでしまった地帯。(出典:知恵蔵)
・境目(さかいめ)
意味:ある土地、場所などの区切りとなるところ。際目。境界。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・構造線(こうぞうせん)
意味:地質構造上、2地区に区分できるような大規模な断層。(出典:デジタル大辞泉)
・断層(だんそう)
意味:岩石または地層が断ち切られて、その面(断層面)を境に両側がずれている現象。また、それによってできた割れ目。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・プレートテクトニクス(plate tectonics)
意味:地震・火山活動・造山運動などの地球表面の大きな変動は、各プレートが固有の方向に動くために、プレートの境界で起こるという学説。(出典:デジタル大辞泉)