フェードアウト
「物語がフェードアウト」などのように使う「フェードアウト」という言葉。
英語では「fade-out」と表記します。
「フェードアウト」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「フェードアウト」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
フェードアウトの意味
「フェードアウト」には次の意味があります。
・映画・演劇・テレビなどで、一つの場面が少しずつ暗くなって最後に消えること。(出典:デジタル大辞泉)
主に映画や音楽に使われている言葉で、映画の場合は徐々に暗くなり、音楽の場合は徐々に音が小さくなることを言います。
物事が徐々に終わっていくときにも使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうして静かにこの一編の終末がフェードアウトするのである。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(III)』)
・あとはただ、フェードアウトするようにこの場所から消え去りたい。
(出典:九里史生『SAO-Web-0405-第七章2~転生II』)
・そのまま摩利のお喋りはフェードアウトし、達也は資料作りへ没入した。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 3 九校戦編 <上>』)
・でも、出会いは一瞬から始まるけれど、別れはフェードアウトだ。
(出典:篠崎砂美『お隣の魔法使い1 ~始まりは一つの呪文~』)
・意識がフェードアウトする前に、最後に見たものは、長々と床に伸びた園田編集長の脚と、彼女の靴の底だった。
(出典:宮部みゆき『名もなき毒』)
類語
・溶暗(ようあん)
意味:照明の照度を次第に絞っていって,舞台を完全に暗闇にする操作。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・後退(こうたい)
意味:勢いが衰えたり程度が低くなったりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・消える(きえる)
意味:それまであったものが、そこからなくなる。(出典:デジタル大辞泉)