ビジョン
「ビジョンを明確にする」などのように使う「ビジョン」という言葉。
英語では「vision」と表記します。
「ビジョン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ビジョン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ビジョンの意味
「ビジョン」には次の二つの意味があります。
1 将来の構想。展望。また、将来を見通す力。洞察力。
2 視覚。視力。また、視覚による映像。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
ビジョンの意味①「将来の構想。展望。また、将来を見通す力。洞察力。」
「ビジョン」の一つ目の意味は「将来の構想。展望。また、将来を見通す力。洞察力。」です。
「ビジョンを明確にする」で「将来の構想を明確にする」という意味になります。
「ビジョン」は他にも「未来像」や「将来像」などの意味でも使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この初めて聞いたビジョンという言葉はきわめて新鮮で印象的であった。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・いつかは・・・女の子であるならば一度は夢を見るビジョンであるのだろう。
(出典:九条公人『機動戦艦ナデシコ ルリとアキト熱愛編』)
・これから勝彦とともにする生活のビジョンがまったく見えてこないのだ。
(出典:姫野カオルコ『変奏曲』)
・そこで各人各説、さまざまな未来ビジョンが描かれるということになる。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
類語
・筋書き(すじがき)
意味:前もって決めておいたことの進め方。(出典:大辞林 第三版)
・計画(けいかく)
意味:ある事を行うために、あらかじめ方法や順序などを考えること。また、その考えの内容。もくろみ。プラン。(出典:デジタル大辞泉)
・プラン
意味:計画。構想。案。(出典:デジタル大辞泉)
・未来図(みらいず)
意味:未来の姿。また、将来に実現を目ざす計画。(出典:デジタル大辞泉)
ビジョンの意味②「視覚。視力。また、視覚による映像。」
「ビジョン」の二つ目の意味は「視覚。視力。また、視覚による映像。」です。
この意味の「ビジョン」は「目に映る何かの様子」や「脳裏に浮かぶ何かの様子」などを指します。
また、映像を映し出すスクリーンそのものを「ビジョン」と言う場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さっきのビジョンで血のように見えたのはこれだったのかとも思う。
(出典:和田はつ子『薬師』)
・たまたま誰かに触れたときに、その人が自動車事故で死ぬビジョンを見たとする。
(出典:中野順一『セカンド・サイト』)
・九時から映像を流している駅前と違って街中にある屋外ビジョンは十時にならないと放送を開始しない。
(出典:桜坂洋『よくわかる現代魔法 第02巻 ガーベージコレクター』)
・この夢はビジョンをともなわない観念だけのものだった。
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
類語
・イメージ
意味:目の前にない対象を直観的・具体的に思い描いた像。(出典:大辞林 第三版)
・映像(えいぞう)
意味:心の中に一つのまとまった姿として描き出された像。心象。イメージ。(出典:デジタル大辞泉)
・見る(みる)
意味:目で事物の存在などをとらえる。視覚に入れる。眺める。(出典:デジタル大辞泉)
・視覚(しかく)
意味:光の刺激を受けて生じる感覚。(出典:デジタル大辞泉)