ヒエラルキー
「クラス内のヒエラルキー」などのように使う「ヒエラルキー」という言葉。
「ヒエラルキー」は、英語で「Hierarchie」と表記します。
「ヒエラルキー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ヒエラルキー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ヒエラルキーの意味
「ヒエラルキー」には次の意味があります。
・ピラミッド形に上下に序列化された位階制の秩序や組織。(出典:大辞林 第三版)
「ヒエラルヒー」と表記されることもあり、本来はローマ━カトリック教会における天使群の序列のことです。
転じて、現在では軍隊や大組織の、官僚制的秩序を指すことが多いです。
小説などの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・病院内での桐生のヒエラルキーの高さが本物であることが、よく理解できた。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)』)
・なんか思ったよりも家族内ヒエラルキーが低そうである。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密 第02巻』)
・そのほかの人々は、彼らが頂点を築くヒエラルキーの下部に配置された。
(出典:井田真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』)
・けれども、精神面ではたしかにクラスの中に、明確な序列というかヒエラルキーがあった。
(出典:近藤史恵『この島でいちばん高いところ』)
・彼らは単純に力のみをヒエラルキーとする体制によって組織化され、原始的じゃが強力な軍隊を作り上げておる。
(出典:九里史生『SAO Web 0404 第七章01』)
類語
・階層制(かいそうせい)
意味:12〜13世紀ごろに確立したローマ−カトリック教会の教会組織。(出典:旺文社世界史事典 三訂版)
・序列(じょれつ)
意味:あるきまりによって並べられたもの。順序。 (出典:大辞林 第三版)
・上下関係(じょうげかんけい)
意味:地位・身分・年齢などの、上位の者と下位の者との関係。(出典:デジタル大辞泉)