パッション
「パッションが溢れる」などのように使う「パッション」という言葉。
英語では「passion」と表記します。
「パッション」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「パッション」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
パッションの意味
「パッション」には次の意味があります。
・熱情。激情。情欲。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「パッション」はキリシタン用語でもあり、キリストの受難や苦難を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・周知のように、当時の人々の言葉に対するパッションは非常なものだった。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『リチャード3世』)
・どんな女性でもその人のパッションというものはある。
(出典:宮本百合子『日記』)
・人間的なすべてのパッションは虚無から生れ、その現象において虚栄的である。
(出典:三木清『人生論ノート』)
・秋になると共に少年は海への熱情の外に短歌や詩にパッションを注ぎはじめた。
(出典:きだ・みのる『道徳を否む者』)
・明日の生活の計画よりは、きょうの没我のパッションが大事です。
(出典:太宰治『或る忠告』)
類語
・心火(しんか)
意味:燃え上がる火のように激しい心の動き。怒り、憎しみ、嫉妬などの感情の激しいさまを火にたとえていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・情熱(じょうねつ)
意味: ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。 (出典:デジタル大辞泉)
・作興(さっこう)
意味:奮い立たせること。盛んにすること。また、奮い立つこと。盛んになること。(出典:デジタル大辞泉)
・興起(こうき)
意味:盛んにすること。興隆させること。再興させること。盛んになること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・発揚(はつよう)
意味:精神や気分が高まること。また、精神や気分をふるいたたせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)