ハレーション
「ハレーションを起こす」などのように使う「ハレーション」という言葉。
「ハレーション」は、英語で「halation」と表記します。
「ハレーション」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ハレーション」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
「ハレーション」の意味
「ハレーション」には次の二つの意味があります。
1言動などが周囲に強い悪影響を及ぼす。
2写真で、強い光が当たった部分の周囲が白くぼやけて写る現象。(出典:大辞林 第三版)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
ハレーションの意味①「言動などが周囲に強い悪影響を及ぼす。」
「ハレーション」の一つ目の意味は「言動などが周囲に強い悪影響を及ぼす。」です。
ビジネスシーンでよく使われる表現で、悪い影響を意味します。
良い意味では使いません。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・社長の一言がハレーションを起こし、対応に追われる。
・軽はずみな行動がハレーションとなり、非難を浴びる。
類語
・悪影響(あくえいきょう)
意味:悪い影響。よくない影響。(出典:デジタル大辞泉)
・逆効果(ぎゃくこうか)
意味:期待したのとは反対の効果。(出典:大辞林 第三版)
・悪化(あっか)
意味:状態が悪くなること。(出典:大辞林 第三版)
・裏目(うらめ)
意味:予想に反する悪い結果。(出典:大辞林 第三版)
ハレーションの意味②「写真で、強い光が当たった部分の周囲が白くぼやけて写る現象。」
「ハレーション」の二つ目の意味は「写真で、強い光が当たった部分の周囲が白くぼやけて写る現象。」です。
写真用語として使われることが多く、「レンズに強い光が入ると写真にボヤけが起きること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・運動場がハレーションを起こすほど明るくなり、亜美のからだは輪郭だけになった。
(出典:柳美里『女学生の友』)
・昇ってくる直前の太陽によるハレーション効果だ。
(出典:梅原克文『カムナビ(下)』)
・画面全体がハレーションをおこしかけている。
(出典:高千穂遙『ダーティペアシリーズ01 ダーティペアの大冒険』)
・白い光がハイレーションを起こしながら、玄関になだれこんできた。
(出典:吉村達也『トリック狂殺人事件』)
類語
・ほのめく
意味:ほのかに見える。かすかに目にとまる。(出典:デジタル大辞泉)
・ぼやける
意味:はっきりとしなくなる。ぼんやりとする。(出典:デジタル大辞泉)
・逆光線(ぎゃっこうせん)
意味:写真撮影や描画の対象となる物の背後からさし照らす光線。(出典:大辞林 第三版)
・朧げ(おぼろげ)
意味:はっきりしないさま。ぼうっとしている。(出典:大辞林 第三版)