ナンセンス
「ナンセンス文学」などのように使う「ナンセンス」という言葉。
英語では、「nonsense」と表記します。
「ナンセンス」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ナンセンス」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ナンセンスの意味
「ナンセンス」には次の意味があります。
・ 意味をなさないこと。無意味であること。ばかげていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「意味が無いこと」を意味します。
「センスが無い」という意味ではありません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「おれは読者を選ぶ」などという作者がいますがナンセンスです。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)
・殺人のたびに屍体のそばにカードを残していくという、そのこと自体がナンセンスだ。
(出典:鮎川哲也『りら荘事件』)
・夜になるとキツネやタヌキが出る、というナンセンスな噂まであった。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿2 摩天楼』)
・荷物をいくつも抱えて歩くのはナンセンスなんだから。
(出典:九条公人『この愛を贖(あがな)いに代えて』)
・議論を聞いていた軍人の一人が口にしたことは、さらにナンセンスだった。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
類語
・無稽(むけい)
意味:根拠がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・世迷言(よまいごと)
意味:わけのわからない繰り言を言うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・出鱈目(でたらめ)
意味:根拠がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・戯け(たわけ)
意味:ばかげた言動。(出典:デジタル大辞泉)
・空言(くうげん)
意味:実行の伴わない言葉。(出典:デジタル大辞泉)