ナルシスト
「ナルシスト度を計る」などのように使う「ナルシスト」という言葉。
英語では「narcist」と表記します。
「ナルシスト」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ナルシスト」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ナルシストの意味
「ナルシスト」には次の意味があります。
・自己陶酔型の人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
古代ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス(ナルシス)」から由来し、本来は「ナルシシスト」が正しい言葉です。
ナルキッソスの伝説の一部、水面に映る自分の姿に恋をしたという場面から「自己愛が強く、自身の容姿に自信を持った人」のことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いつまでもナルシストのように自分の姿を鏡に映してばかりはいられない。
(出典:吉村達也『ふたご』)
・なぜなら、俺は自分がナルシストじゃないことを知っているからだ。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
・しかしナルシストにおける他者とは自らの内に存在する他者なのです。
(出典:嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)
・オカマなんかじゃないただのナルシストだってことぐらい、お見通しよ。
(出典:浅田次郎『姫椿』)
・だが、それが理由のすべてだと思うほど、ナルシストではなかった。
(出典:貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』)
類語
・自己陶酔(じことうすい)
意味:自分自身に酔いしれること。うぬぼれて、いい気持ちになること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・自己愛(じこあい)
意味:ナルシシズム。精神分析の用語。自分自身を性愛の対象とすること。(出典:デジタル大辞泉)
・自画自賛(じがじさん)
意味:自分のした行為を自分で褒めること。(出典:デジタル大辞泉)
・手前味噌(てまえみそ)
意味:自分で自分のことを誇ること。(出典:デジタル大辞泉)