トータル
「トータルバランス」などのように使う「トータル」という言葉。
英語では「total」と表記します。
「トータル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「トータル」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
トータルの意味
「トータル」には次の二つの意味があります。
1 合計すること。総計。
2 全体としてとらえるさま。総体的。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
トータルの意味①「合計すること。総計。」
「トータル」の一つ目の意味は「合計すること。総計。」です。
金額や得点などを合わせて数えることを意味します。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・今夜のトータルでは、自分の方が高得点を叩き出しているだろう。
(出典:阿佐田哲也『ヤバ市ヤバ町雀鬼伝1』)
・両親の顔は、トータルで何十年分も見ているのだから、愛想も尽きる。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 9 贄殺し編』)
・おれのトータルの儲けは千四百ドルほどになっていた。
(出典:山田正紀『ふしぎの国の犯罪者たち』)
・他の券も千円ぐらい買っていたからトータル四百円ということになる。
(出典:東海林さだお『食後のライスは大盛りで』)
・約三キロを往復走るとして、一日トータル二十・四キロ走るのだ!
(出典:栗林元『自転車の夏』)
トータルの意味②「全体としてとらえるさま。総体的。」
「トータル」の二つ目の意味は「全体としてとらえるさま。総体的。」です。
ある事柄をひとつのまとまりとしてとらえる様子を意味します。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・でもですね、トータルで考えると、やっぱり理解できていませんでした。
(出典:中村航『ぐるぐるまわるすべり台』)
・諸々の事柄をトータルに判断すると、SSAのオファーはお受けできない。
(出典:野尻抱介『ロケットガール(全4巻) ロケットガール 4』)
・だが、そのなんだ、トータルとして彼が何を言いたいのだろう。
(出典:永沢光雄『風俗の人たち』)
・人生トータルに考えた時には、これで良かった、とするものもある。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
・サンタさんは、赤を基調とするトータル・ファッションをめざしている。
(出典:稲垣美晴『サンタクロースの秘密』)