テンパる
「緊張でテンパる」などのように使う「テンパる」という言葉。
「テンパる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「テンパる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
テンパるの意味
「テンパる」には次の二つの意味があります。
1 マージャンで、あと一枚そろえばあがるという状態に達する。
2 俗に、せっぱつまった状態になる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
テンパるの意味①「マージャンで、あと一枚そろえばあがるという状態に達する。」
「テンパる」の一つ目の意味は「マージャンで、あと一枚そろえばあがるという状態に達する。」です。
マージャンの「テンパイ(聴牌)」を動詞化した言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・南に入って、ハネる手を二度テンパった。
(出典:阿佐田哲也『新麻雀放浪記』)
類語
・崖っ縁(がけっぷち)
意味:限界ぎりぎりにある状況・状態。(出典:デジタル大辞泉)
・土俵際(どひょうぎわ)
意味:物事が決着する瀬戸際。土壇場。(出典:デジタル大辞泉)
・窮地(きゅうち)
意味:追い詰められて逃げ場のない苦しい状態や立ち場。(出典:デジタル大辞泉)
・瀬戸際(せとぎわ)
意味:勝負・成否などの分かれ目。(出典:デジタル大辞泉)
テンパるの意味②「俗に、せっぱつまった状態になる。」
「テンパる」の二つ目の意味は「俗に、せっぱつまった状態になる。」です。
焦ってパニックになったりして、気持ちに余裕がなくなる状態を表します。
マージャン用語の「聴牌」が由来とされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・テンパりすぎて何の説明にもなっていなかった。
(出典:平坂読『ラノベ部 第2巻』)
・だが誰かさんと同じように街だってテンパるときがある。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』)
・テンパっていたが、そんなもん知るか、こっちだってテンパってんだ。
(出典:竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん 第01巻』)
・辰吉に頬を触れられている深見さんは、顔を真っ赤にしてテンパっていた。
(出典:松野秋鳴『えむえむっ! 第02巻』)
類語
・有頂天(うちょうてん)
意味:物事に熱中して夢中になること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・滾る(たぎる)
意味:激する気持ちが盛んにわきおこる。わきあがる。(出典:デジタル大辞泉)
・興奮(こうふん)
意味:感情が高ぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・激発(げきはつ)
意味:はげしく奮い立つこと。(出典:デジタル大辞泉)