セーター
「セーターを編む」などのように使う「セーター」という言葉。
英語では「sweater」と表記します。
「セーター」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「セーター」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
セーターの意味
「セーター」には次の意味があります。
・上半身に着る編物の衣服で、手編みも機械編みもある。袖(そで)の有無や長短、身頃(みごろ)の長短はさまざまであり、形式は頭からかぶって着るプルオーバー型、前あきのカーディガン型を含むコート型、後ろあき型、巻き付け型などがある。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「セーター」をわかりやすく言えば「編み物の上着の総称」という意味です。
本来は「汗(sweat)をかかせるもの」を意味し、スポーツ用の衣服でしたが、防寒着やおしゃれ着として広く愛用されるようになりました。
素材は毛糸が一般的でしたが、近年では、合成繊維で編まれたものも多くなり、デザインの幅も広がっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・服を着たままで寝たので、セーターが伸びてしまったような感じがする。
(出典:小池真理子『彼女が愛した男』)
・部屋の温度は、セーター姿では暖かすぎると感じるまでに上がっている。
(出典:吉村達也『トリック狂殺人事件』)
・部屋から緑を含んだ濃い青いアンゴラの半袖セーターを着た娘が出てきた。
(出典:吉行理恵『小さな貴婦人』)
・男は膝の出た古いズボンに肘の抜けたセーターを着てゴミを捨てに出てきた。
(出典:桐野夏生『OUT(上)』)
・となりでは二人の女子大生がセーターの柄について話しあっていた。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
類語
・コート
意味:防寒、防塵、雨よけなどのために、ふつうの衣服の上に着るもの。オーバーコート、レインコートなど。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・マフラー
意味:主に防寒に用いる細長い襟巻で材質は毛織物・絹織物・編物など。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・アノラック
意味:防寒、防雨用のフード付きジャケット。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・掻巻(かいまき)
意味:綿を薄く入れた小さい夜着。(出典:デジタル大辞泉)
・カーディガン
意味:毛糸編みのジャケット。(出典:百科事典マイペディア)