スラム
「彼はスラム街で育った」などのように使う「スラム」という言葉。
英語では「slum」と表記します。
「スラム」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「スラム」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
スラムの意味
「スラム」には次の意味があります。
・都市の中で、最下層の人々が集中して住んでいる区域。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「スラム」とは、都市部で貧困層が居住する過密化した地域のことを言います。
健康面や安全面、道徳などが脅かされており、荒廃した地域のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どこかスラムのずっと奥の、路地の片隅に寝床を構えているに違いない。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・自然の中の清潔な居住空間が、ゴミが散乱したスラムのようになってきた。
(出典:森村誠一『ホーム アウェイ』)
・トンドで暮らす誰もが自ら好んでスラムに生まれてきたわけではない。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・そこにはスラム化した下層部分に生まれた、もう一つの電脳街の姿があった。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 虚無回廊』)
・このスラムを抜け出す前、そうあれは小学校の二年の頃のことだったろうか。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
類語
・貧民窟(ひんみんくつ)
意味:都市の中で、貧乏な人々が集まって住んでいる地域。(出典:デジタル大辞泉)
・貧民街(ひんみんがい)
意味:都市の中で、低所得階層の人々が多く集まって生活している地域。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不良住宅地区(ふりょうじゅうたくちく)
意味:都市の過密集住地域。貧民街(窟),細民街,あるいは不良住宅地区などともいわれる。(出典:世界大百科事典)
・貧困(ひんこん)
意味:貧しくて生活に困っていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・退廃(たいはい)
意味:道徳的な気風がすたれて健全な精神を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)