スプレッド
「ベッドスプレッド」などのように使う「スプレッド」という言葉。
「スプレッド」は、英語で「spread」と表記します。
「スプレッド」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「スプレッド」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
スプレッドの意味
「スプレッド」には次の二つの意味があります。
1パンやクラッカーに塗って食べるペースト状の食品。
2数値の差、幅。特に値幅、利ざや、金利差などをいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
スプレッドの意味①「パンやクラッカーに塗って食べるペースト状の食品。」
「スプレッド」の一つ目の意味は「パンやクラッカーに塗って食べるペースト状の食品。」です。
糖度が40度以下のジャムをフルーツスプレッド、マーガリン類のことをファットスプレッドなどと表示します。
広げる、伸ばすという意味のときにもスプレッドは用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・パン用のスプレッドや副菜として食べられる。
・ピーナッツバターが最も多用されるのはアメリカであり、そのままパンに塗るスプレッドとして使用されるのが一般的である。
・実際はスプレッドに近いもので、バターほどの固さがある。
・ファットスプレッドは、油脂を主成分とするスプレッドの一種である。
・おとうさんは、パンといえばバター、マーガリンしか頭に浮かばないかもしれないが、最近は、マヨネーズを主体にした〝サンドイッチ・スプレッド〟などというものが売られている。
(出典:東海林さだお『キャベツの丸かじり』)
類語
・ペースト
意味:やわらかくてねばりけのある、糊(のり)状のもの。(出典:デジタル大辞泉)
・伸ばす(のばす)
意味:厚みのある物を、押し広げて薄く平たくする。(出典:デジタル大辞泉)
・広げる(ひろげる)
意味:広い範囲にゆきわたらせる。ひろめる。(出典:デジタル大辞泉)
スプレッドの意味②「数値の差、幅。特に値幅、利ざや、金利差などをいう。」
「スプレッド」の二つ目の意味は「数値の差、幅。特に値幅、利ざや、金利差などをいう。」です。
主に金融の差額に用いられます。
FXに使われるスプレッドは売値と買値の差を指しています。スプレッドが小さければ小さいほど利益が出しやすいとされており、スプレッドを重視するトレーダーも多数、存在しています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・導入前は株価のスプレッドが広く、それがそっくり投資家の負担、すなわちマーケットメイカーの利益となっていた。
・裁定取引用途としては、現先スプレッドを狙うために先物市場の情報を獲得して現物株に受発注をかけるものがある。
・しかしジャンク債のデフォルト率は当然ながら高く、投資家は高いリスクを相殺すべく高いクレジット・スプレッドを要求することになる。
・その両替レートはFXと同一のため売買のスプレッドが日本の銀行の両替レートに比べて小さい。
類語
・差額(さがく)
意味:ある金額から他のある金額を引いて残った額。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・内外金利差(ないがいきんりさ)
意味:国内金利と海外金利との差。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・値幅(ねはば)
意味:取引で、売り手と買い手の出した値段の差額。(出典:デジタル大辞泉)
・幅(はば)
意味: 声・価格などの高低の隔たり。(出典:デジタル大辞泉)