ジャブ
「ジャブを打つ」などのように使う「ジャブ」という言葉。
「ジャブ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ジャブ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ジャブの意味
「ジャブ」には次の意味があります。
・ボクシングの攻撃法の一つ。おもにストレートをこまかに放ち相手の態勢をくずしていくもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「ジャブ」は、上記のようにもともとボクシング用語ですが、ボクシングに限らず比喩的に「軽い先制攻撃」というような意味で使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・名字が偶然そのヒロインと同じなので軽いジャブのつもりで言ってみた。
(出典:平坂読『ラノベ部 第3巻』)
・カークはその優位を利用して、素早く鋭いジャブを何発かお見舞いした。
(出典:ヴォンダ・マッキンタイア/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』)
・雪崩なだれを打った無数のジャガイモがぼくの顔面に容赦ようしゃなくジャブを入れる。
(出典:桜坂洋『All You Need Is Kill』)
・私小説というレッテルに対する軽いジャブ攻撃と読みとれないこともない。
(出典:バローズ/小西宏訳『火星の幻兵団』)
・そして結婚して半年目で本当に別居になった。それは軽いジャブのような別居だった。
(出典:尾崎豊『普通の愛』)
類語
・ボクシング(boxing)
意味:スポーツ競技の一種。2人の競技者が両手にグローブ(グラブ)をつけ、ナックル・パート(拳(こぶし)の親指を除く第2関節と第3関節の間の部分)で相手を攻撃する。(出典:日本大百科全書)
・アッパーカット(uppercut)
意味:ボクシングで、相手の下あご、腹などをねらって下から突き上げる打撃。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・フック(hook)
意味:ボクシングで腕を鉤形に曲げて打つこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ストレート(straight)
意味:ボクシングで一直線に突く打撃法。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・スイング(swing)
意味:ボクシングで、円を描くように腕を大きく振り、横から加える打撃。(出典:精選版 日本国語大辞典)