キャリア
「キャリアを積む」などのように使う「キャリア」という言葉。
英語では「career」と表記します。
「キャリア」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「キャリア」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
キャリアの意味
「キャリア」には次の二つの意味があります。
1 職業・技能上の経験。経歴。
2 上級試験や一種試験に合格し、採用された国家公務員。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
キャリアの意味①「職業・技能上の経験。経歴。」
「キャリア」の一つ目の意味は「職業・技能上の経験。経歴。」です。
「キャリアを積む」で「職業上の経験を積む」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女のニューヨーク生活がどうであれ、キャリアに傷が付かずにすんだ。
(出典:山田智彦『銀行 男たちの挑戦』)
・自分のキャリアなら、そこでも評価されるはずだったし、事実そうなった。
(出典:畠中恵『百万の手』)
・人によってキャリアには大きな差がある。
(出典:朔立木『死亡推定時刻』)
・これといって誇れるキャリアのない寺尾にとって、事態は深刻であった。
(出典:小林信彦『紳士同盟』)
類語
・略歴(りゃくれき)
意味:おおまかな経歴。また、それを記したもの。(出典:デジタル大辞泉)
・経歴(けいれき)
意味:今まで経験してきた仕事・身分・地位・学業などの事柄。履歴。(出典:デジタル大辞泉)
・道程(どうてい)
意味:ある地点に着くまでの距離。みちのり。行程。(出典:デジタル大辞泉)
・過程(かてい)
意味:物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋。プロセス。(出典:デジタル大辞泉)
キャリアの意味②「上級試験や一種試験に合格し、採用された国家公務員。」
「キャリア」の二つ目の意味は「上級試験や一種試験に合格し、採用された国家公務員。」です。
上級試験や一種試験に合格した国家公務員を「キャリア」、それ以外を「ノンキャリア」と呼びます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私とおなじ階級だが、キャリアだから、年齢は私より一〇も下だ。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿3 巴里・妖都変』)
・キャリア三人に対しノンキャリアひとりということが何度もあったのだから。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿4 クレオパトラの葬送』)
・キャリアも現場の仕事には口を出さないし、俺たちも意見を訊くことはない。
(出典:樋口有介『彼女はたぶん魔法を使う』)
類語
・高級官僚(こうきゅうかんりょう)
意味:地位の高い国家公務員。事務次官・局長など。(出典:デジタル大辞泉)
・精鋭(せいえい)
意味:えり抜きのすぐれた人・兵士。(出典:デジタル大辞泉)
・幹部(かんぶ)
意味:団体や組織の中で中心となる人。(出典:デジタル大辞泉)
・顕官(けんかん)
意味:地位の高い官職。また、その官職にある人。(出典:デジタル大辞泉)