オーバーキル
「明らかなオーバーキル」などのように使う「オーバーキル」という言葉。
「オーバーキル」は、英語で「overkill」と書きます。
「オーバーキル」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「オーバーキル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
オーバーキルの意味
「オーバーキル」には次の意味があります。
・核兵器などによる過剰殺傷、または過剰殺傷力。（出典：デジタル大辞泉）
殺し過ぎを意味し、過剰殺戮とも訳されます。
特に、核保有国間の軍備競争が激化した結果、世界の全人口の殺戮に必要な破壊量以上に核兵器が生産された状態を言います。
そのため「地球上の1人1人の頭上に 80tの爆弾がある」などと言われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・たった一人の相手に対してオーバーキル極まりない大威力のそれは冗談で出すようなものでは決してない。
（出典：言乃葉『出席番号32番 衛宮』）
・うんうん、やっぱりここは良子ちゃんが率先してオーバーキルアタックしないとだめだねー。
（出典：五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 9』）
・明らかなオーバーキル。
（出典：成田悪悟『FAKE／states night』）
・完全なオーバーキル。カンストなんてとっくに飛び越えた相手。
（出典：鎌池和馬『新約 とある魔術の禁書目録 第12巻』）
・七つ全て知ったらどうにかなるらしいが、よく考えると、どういうわけか俺は二十一個ぐらい知っている。オーバーキルだ。
（出典：葵せきな『生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1』）
類語
・遣り過ぎる（やりすぎる）
意味：度を超えてやる。（出典：デジタル大辞泉）
・過大（かだい）
意味：大きすぎること。非常に大きいさま。また、量が多いさま。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・死屍に鞭打つ（ししにむちうつ）
意味：死んだ人の言動、行為を非難する。死者に鞭打つ。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・過剰（かじょう）
意味：必要な程度や数量を越えて多いこと。ありあまること。（出典：デジタル大辞泉）
・余計（よけい）
意味：物が余っていること。必要な数より多くあること。（出典：デジタル大辞泉）
